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日常的に四人のネタ混ざります
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千石さんの、意外に頭のカタイところ。



「…俺…冬は外出したくない…寒いから…」


昨シーズンの冬。
伊武くんは確かにそう言ってた。
だから今シーズンは先手を打って、
クリスマスのイルミネーション見学とか、
初詣とか、初日の出見に行こう、とか、
雪景色を見に行こう、とか、
一切なし。

伊武くんを外に誘わないで
家の中で一緒に過ごした。

けど、試験が済んで、
余裕ができた伊武くんと神尾くんの受験生2人。

跡部くんを巻き込んで遊園地行きの予定を立てるらしい。
ダブルデートだ!楽しそう!
でも……

俺は伊武くんに聞いた。
「伊武くん、外に出て遊ぶの平気?」
「は?何がですか?」
「寒いの苦手でしょ?」

伊武くんが俺をじっと見てる。
跡部くんと神尾くんは顔を見合わせている。

「…まさか冬休み…千石さんが…どこか行きたいとか全く言わなかったのって…」
「え?だって、外は嫌だって言ってたよね?」
「……いつ…」
「去年」

伊武くんがスッと目を細めて、眉間にシワができた。
あ、あれれ?

「去年はまだ…千石さんとつきあって間もなかっただろ…しかも受験生をおいそれと誘えるわけないだろ…だから今年は俺が受験だし…忙しいと思われて誘わないのかなって…思ってたのにさ…初詣だって少しはほんのちょっとは…楽しみにしてたのに…結局神尾たちと行っただけだったし」

「いっ、伊武くん初詣行ったの!?俺以外と!!」
「千石さん端ッから行かないつもりだったろ…まさか寒いの嫌だからってだけの理由だったのかよ…馬鹿じゃないの…受験だから気をつかってるのかなって思ってたよ…だって去年は俺が」
「…えっ!もしかして去年も引きこもってたの俺が受験だったから!?」
「……寒いのが嫌いでも、限度があります。それに千石さんがいるのに嫌だとかどうして思うんだよムカつくな…」
「伊武くん!!」
「……」
「遊園地デート楽しみだね!!」
「……はあ。」



「深司だってよぅ、寒くてもデートなら行きてぇよな♪」
「…伊武に関しては柔軟性が発揮されないんだな、千石は」
「来年は受験じゃないし今年のぶんも遊びまくろうね伊武くん!!」
「……寒いから嫌です…」

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学校の、同じ班の女の子から電話があった。
その時は運悪く、伊武くんが家に来て居て、
でも電話は全くやましい電話じゃ無いし、
それは翌日の授業で必要なことだったので
1、2分の会話をそのコと交わして通話を切った。
この電話で伊武クンとの会話を止めたわけじゃない。
だって電話の前から伊武クンはずっと雑誌見てるだけだったし。

でも、拗ねた。

床に横座っていつの間にか雑誌を放り出し、
ベッドに腕と頭を乗せて背中を向けてしまっている。
背中からは思いっきり不機嫌なオーラを感じる。
電話は聞いていたはずだから、
嫉妬するようなコトは無いって分かってても
不愉快には違い無くて、だから余計に拗ねてる。
そのくらいは読める程度に伊武くんとは親密な仲だから。

「いーぶくん」
「……」
「ねえねえ、いぶくんー、いぶくーん」
「……」

何度も呼ぶけど、返事が無い。
もぞもぞ頭を伏せる位置を具合良く動かしてるだけ。

「いぶくんてばー」
「…なんですか」

ようやく肩ごしに少し振り向いた。
眉間に皺が寄ってる。
俺はこっそり携帯を電源ごと切って部屋の端に転がした。
これからの時間は、誰にも邪魔されたく無い。
床を這って伊武くんの側に行く。
背中にべったり貼り付くと「重い」って聞こえたけど気にせず
「いぶくんいぶくん、かまってよー」
「……」
「いーぶくん」

伊武くんはのろのろ頭を上げて、溜息。
仕方ないなって感じで顔をしかめたまま

「千石さんはすぐそうやって甘えて…仕方ないですね…」

なんて言う甘えん坊の伊武くんが、今日も大好きなのでした!マルっ!!

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千石さんは酒豪でも弱くてもどっちもいいですね。
sssです。




山吹大には、中学時代からの友人も多く
千石清純はキャンパスライフを充分に楽しんでいた。

飲み会などの集まりにはもう数えられないくらい顔を出している。
人当たりのよさと機転の利く話題の豊富さ、
なにより「恋人いるからメンゴー」という安全性から
盛り上げ要員に数えられているのかもしれない。

そして、千石本人も自覚していることは、「酒に強い」こと。
飲み過ぎて気分悪くなったことくらいはあるけれど、
旧友の南のように記憶を無くしたりした事はない。
皆と同じペースで飲んでいても、気付くとひとり冷静で、
「あーあ、みんな酔ってンな〜」と客観的に思うこともしばしば。
そのせいで稀に泥酔した奴の介抱要員になったりする。
ベロベロでまっすぐ立って歩くこともままならない酔っぱらい。
そんな友人を見て、ことさら酒による醜態は晒せない、と自分を戒めるのだった。
まあ、大概は要領良く抜け出して帰るのだが。



しかしこの日。
めずらしく千石は酔った。
周囲が気付いた時はすでに遅かった。
「聞いてくれよ東方ー、伊武くんが伊武くんが」
「俺は南だ!」
「そっかメンゴー、でさあ東方!伊武くんが」
「みーなーみーだ!!」
「聞けよ南!伊武くんの話なんだら!伊武くんがー!」
「俺は東方だぞ」

今日は飲み会やコンパではなく、南と東方と、新渡米と千石、
懐かしいメンバーが揃ったので
晩飯を一緒しよう、という仲良しの集まりだった。

「ダメだ、千石もう回ってるよ〜」
「酔ってないよ、酔ってないけどさあ伊武くん…ううう」
新渡米が店員に水を頼む。


この四人で飲むのは初めてだった。
もっと大勢だったり、大学のサークル仲間とだったりで、
一緒に飲んだことはあったけれど、
千石が酔う所など初めて見る3人だった。
むしろ各人、酔った時は千石に送ってもらった側だ。

大学でできた友人は酔っても見捨てて帰るけど
このメンバーを千石は放って帰ったことはない。

気心の知れたメンツで飲むせいか、千石の無茶を久々に見る。
だらしなくテーブルに突っ伏し、割りばしで皿を叩くのに合わせ
「伊武くんが、伊武クンが」を繰り返して話が先に進まない。
三人は顔を見合わせて肩を竦めた。

迷惑だけれど、嬉しくもある。
広く浅い付き合いばかりの千石の交友関係で、自分達は特別なのだと。
中、高学時代から今まで見ていればわかる。
気を許してる間柄じゃないと、可もなく不可もなく、
千石はとても無難な付き合いかたをする。


もともと世話焼きの南は、千石に肩を貸す東方の横で、携帯を取り出した。
千石の少ない特別の中でも別格、伊武にメールを送る。
入った事はないが、2人が暮らすアパートの場所は知っていた。



千石を送り届けた帰り道。
伊武が自分よりも細い腕で千石の頭を鷲掴み室内に放り込んで鈍い音がするのも気にせず
玄関先で丁寧に礼と謝罪を伸べた事に若干引きぎみになりながらも、

たまには、こうして飲むのも良いな、と。
思うのだった。





 が。

これ以来、味を占めた千石は頻繁に同じ事を繰り返す。
「聞いてくれよ東方!伊武くんがあああー!」
「東方はこっちだぜ千石」
「ああくそ、勘弁してくれ…」
「千石に懐かれると面倒だな、相手選んで潰れやがって」

こめかみを押さえた南の隣で、新渡米がボソリとつぶやいた。
「何年も懐かれ続けてる伊武って…」


「うわああああ伊武くんがー伊武くんがー」

「「「………。」」」

千石と飲むと、酔えない3人だった。


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伊武さんの感性はヤバイです



生姜焼きが食べたい。いますぐに食べたい。
今日の晩ご飯は中華料理屋さんのマーボ丼だったのですが
手違いだとしか思えない量の山椒の粒が入っていて口の中が麻痺しました。
入れ過ぎだよ!途中から好き嫌いする子みたいに取り出してたよ!!
山椒は大好きなのですが、
こんなに粒が大量ではマーボの味が麻痺
水飲んでも水が舌にビビビビビって感じに麻痺
人生に於いてあれほどの山椒粒を食った事があったろうか。
取り出してたら小皿に山盛りになりました。おいおいおい…

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ふたりでお料理中です。
妄想したらたまらんです。




伊武さんは漬物を切らしていたら、すごく不機嫌になって
食事中ずっとボヤくと思います。
だから伊武さんのママは冷蔵庫の一段漬物だらけを常備していたのですが
漬物って買うと高いんですよね。
伊武さんが実家を出て千石さんと暮らすと、
漬物を常備しておくのが結構大変と気付く(すごいスピードで減るので)
そして自分で漬ける頻度が格段アップ。
千石さんも、漬物買ってくると伊武くんが喜ぶぞーって分かっているので
ついつい買って来る。
ちょっと伊武さん塩分摂り過ぎじゃありませんかね。

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