日常的に四人のネタ混ざります
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[経験値α]
神尾は気にした事ないワケ? 手慣れてるとかキスがうまいとか やけにソッチがアレすぎるとか。 気にならないの? あのひとのいままでのこと。 過去に嫉妬するワケじゃない。 どうせ女の子なんだとおもう。 女の子と比べるのも馬鹿馬鹿しいとおもう。 過去にこだわっても、仕方ないと思う。 けれど 気になるんだから仕方がないだろ。 どうして神尾は平気なの。 醜い、醜い、俺だけが気にしてるなんて、なんて醜い! 慣れた手。 毎日グリップを掴んでいる手の皮膚は 悔しい事に俺より固い。 そのおうとつを直接感じると現実に引き戻される。 今までこの手に撫でられたひと、 みんなが思ったんだろ。 この手は、気持ち良い。 千石さん。 あなたはずるい。 俺ばかりが嫉妬で醜くなる。 [経験値β] 神尾くんに聞いちゃった。 馬鹿だね、伊武くん。 俺に良い手札を与えてしまったよ。 過去は変えられない。 聡いきみは、わかっているはず。 それでもなお、気になるんだ。 もっと気にしてよ。 伊武くんに出逢うまで、俺はいろんなことしてきちゃってるよ。 もっと嫉妬してよ。 どんな感情だってかまわない。 きみの思考が俺に向くなら。 きみの頭を俺でいっぱいにしてしまえるなら。 それが悪い感情でもなんでもいい 強い感情で俺を想うと良い。 わざと何度も、寝物語にきみに囁く …伊武くんのはじめてが俺で光栄。 歪むきみの顔が愛しい。 きみを捕らえるためには感情を逆撫でる事も厭わない。 俺の過去を恨むと良いよ。嫌悪すると良いよ。 そうやって俺には適わないと思い込んでコンプレックス抱えておいで。 本当は、溺れてるのは俺なんだから。 きみに溺れている俺を喜ばせて。 伊武くん、お願い。 もっとたくさん俺のことを 考えて、考えて。 I've never done this before. 俺は こんなの 経験したコト ないんだ。
[待ち合わせ]
千石さんは、意外に時間にきっちりしてる。 待ち合わせに遅れた事なんかなくって、 俺のほうがよく待たせてしまうくらい。 学校や部活は適当にしてるみたいなのに。 …ああそうか 時間にルーズでも、あの人は俺を待たせたりしないだけ。 けど、いま俺は待っている。 駅の前。 見上げるビルの壁、大きなデジタル時計は ちょうど、約束の時間を示したところ。 待つ事は滅多になかった。 俺が約束の時間に少しくらい前後して来ても、 千石さんはいつも先に来ていたから。 1分過ぎて、2分過ぎて。 携帯には何の連絡もない。 …たまには、こういう事もあるよ。 まだたった数分。 内村や神尾がもっと長く遅刻して待たされた事は幾度となくあるのに なんだろう、 この…気持ちの、違い。 このまま千石さんが来なかったら 俺はいつまで待つんだろう。 千石さんが来なかったら どうなってしまうんだろう。 そう考えると、恐ろしくなる。 たかが、5分 あの人が来ないだけ。 「伊武くん!」 雑踏の中、大きな呼び声。 息をきらし走ってくる千石さんは 急いでる様子がありありと見て取れた。 駆け寄ってくる姿にホッとする反面で、 こう考える。 いつかは どれだけ待っても 来ない日が いつまでもいつまでも ただこの人を待つ時が 「遅れてごめん!ほんっとーにごめんっ!!」 「5分ですけど」 「うん、連絡してるより全力疾走の方が早く着くと思った…ごめん!」 「だからたった5分です」 「え?…やっぱ怒ってる?」 不安そうに、俺の顔色を伺う千石さん。 …違います。 俺は怒ってなんかいない。 不機嫌な顔、 してるだろう理由は 怒ってるからじゃない。 たかが、5分で 悲しいほどに苦しいほどに 思い知ったからです 好きだ、って。 I love you better than anything in the world. あなたは 俺にとって 何よりも 誰よりも 大切なひとだ。 |
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