帰り道

峰中校門で待ち構える千石と機嫌の良い伊武。
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「いーぶーくーん！かーえりーましょー！」
「別に言われなくても帰りますよ…千石さんがココに立ってると目立つんだよな…でもよくまあわざわざ来ますよね物好きだな…千石さんも部活帰りですよねでも片づけとか三年はしないんだろうけどさ…うちはみんなでするんですよ…橘さんはほんとうに偉いですよね…」
「南は手伝ってたなァ」
「ふーん三年でも手伝う人は手伝うんだ…でも千石さんはしないんだな…そうだな…じゃないとこの時間に間に合わないもんな…今日は片付けてる時に神尾が破れたネットで遊んで穴大きくして桜井に怒られてたんだよ…うちの備品ボロボロでさぁ…森が紐で穴を閉じてたら途中から内村が細い鎖で修し始めてヘビメタネットとか作ってさあ…」
「えー、すごそう！」
「片付けが遅くなるの嫌だなって思ったんだけどさ…腹減ってたし…なのに途中から盛り上がって…最初止めてた桜井まで遊び出して…俺もなんだかんだと巻き込まれて騒いでてさ…あー…別に千石さん待たせてもいいやとか思ったワケじゃないですよ…結局待たせたじゃんとか思ってるな…思ってるだろ…」
「気にしないよ〜。」
「最終的には神尾のネット巻きとさらに大きくなった穴と取れなくなった鎖と橘さんの鉄拳制裁だよ…でも橘さん…チェーンのネット見て…「お、こいつはなかなかファンキーだな」って…全部鎖にしたら試合の時はなんとかかんとか言い出したから…石田が…運ぶの重くなるからダメですよー…とかって…やんわり止めたんだけどさ…あの時の橘さんちょっと本気だったっぽいんだよね…それで今日は遅くなったって言い訳じゃないんですけどね…」
「気にしないって〜。」
「千石さんを待たせるのはともかく俺すごく腹減ってるんですよ…今日…多分…うち焼きそばなんだよな…焼きそばってあんまり食った気がしなくてさ…ごはんも欲しいんだよね…どんぶりに山盛の紅ショウガとやきそば…うまいですよ…最近妹も真似してて焼きそばどんぶり…ああ焼きそば対策に…コンビニで買い食いしたかったのに…もう家に着いちゃったよ…」
「今度寄り道しよう！」
「くそ…空腹のあまり早足になってたのか…うっかりしてたよ…早く家についちゃったよ…それはそれで良いんだけどさ…ぶつぶつ…はい…今度買い食いしましょう…でも明日はうち…牛丼の日なんで明後日以降がいいです…ああ腹へったな…神尾がネットの穴に腕通して遊んだりするからだ…それじゃ千石さん…また…ぼそぼそ…」

「また明日ねー！








　…やったv伊武くんのプライベート情報GET☆…でも明日こそ…明日こそはデートに誘うぞー！」