実用できぬ

昔の手紙文の
文例、実用編というのが某所で見掛け面白かったので
名前を入れ替えてみました。
まるまる使ったので続きからどぞ。



文例「山吹中から寄せる乙女ごころ」
千石さんの一人称はキヨ

伊武クン、今頃何していらっしゃる？
実は伊武クンに言わないでお友達３人（跡部くんと忍足くんよ）と、
物見遊山に出てしまいましたけど、
どうしてこう楽しめないんでしょう。
電車の窓から久しぶりに海を見たキヨは、
ずうっと先の空と海のつながるところ、
水平線をじっと見ていました。
なんにもなくて、キヨの心がふわふわと吸い込まれそうな…
伊武クン、キヨの心の中に、どっかり入り込んでしまった伊武クン。
もう、キミのほかには何にも入る余地がなくなってしまったわ。
別荘について、跡部さんが一番しっかりしているアネゴ代わり、
私たちは丸ビルにつとめるオフィスガールということで、
なんだかどきどきしましたが、跡部さんはおちついて、
女中さんにチップを渡していました。
夜に恋愛話をしたけど 「伊武クンの名前を汚される気がして」
言えませんでしたの(以下略）