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日常的に四人のネタ混ざります
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山吹中男子硬式テニス部部室。

ここのエースはいつも笑顔で楽しそうなのだけれど
今日は殊更ハイテンションで
歩けばスキップやツーステップが入り混じり、
口を開けばごく普通にしている部長に
「なんだ南、地味なツラしちゃって〜!ラッキーが逃げるぞー!」
耳もとでギャーギャーとひとり騒ぐウザさ。

そんな彼が部室の自分のロッカー前まで
「トゥで立つにはまだ早いわ〜」
などと裏声で言いながらトゥで自己流白鳥の湖を踊って移動。

上機嫌で着替えを始めた。

と、シャツを脱いだその背中に
部室にいた全員がギョッとして動きを止める。

元気良く口ずさんでいたエリーゼのためにがピタリ一時停止、
部の仲間の視線が集中する背中を肩ごしに自ら伺って、ニンマリ。

千石の背中には無数の爪痕が残されていたのだった。
     
何か言われるのをワクワクして待つ千石だったが、
他のメンバーは惚気なんか聞きたくないので無視。
それでもエースはロッカーに手を置き
バレエのバーレッスンもどきをパントマイムしていると

「ダダーン!千石先輩、その傷どうしたですか!?」
一年生の後輩がようやく聞いてくれた。
待っていた質問に、千石は勿体ぶって答える
「えー?この傷はね〜、俺のキャワユーイ子猫ちゃんがね〜」
「千石先輩、猫飼ってたですかー。」
「そう、それはもー可愛い……って、壇くん、何メールしてんの?」

「情報交換です」
「へ?」

真剣に携帯メールを打ち始めた壇の代わりに
さっさと着替えた室町がそっけなく返事をする。
「不動峰の伊武と密約交わしてるんですよ、俺ら。」
「………えっ?」


「さー、室町、壇、着替えたんならコートに行くぞー」
「はい、部長」
「ハイです!」

「え?え?ちょっ………ええええ!?」

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