日常的に四人のネタ混ざります
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 「あれっ。忍足くんじゃない?久しぶりー!」 「なんや、千石かー。久しぶりやなあ」 休日の午後。 生活用品の買い出しに街をぶらついていた千石は、 旧知のまるメガネを見つけて声をかけた。 数年ぶりに顔を合わせた忍足は、急用も無かったらしく、 暫し近くのコーヒースタンドで旧交を深めることとなった。 人当たりの良い性格は互いに中学時代から変わる事なく、 あまり接点は無かったにも係わらず、無難に話が弾む。 そんな中、忍足が思いついたように話題を特定の人物に転じた。 「せや、千石は跡部とも顔見知りやんな?」 千石は頷いた。 Jr選抜で一緒だったし、むしろ忍足よりも跡部と顔を合わせていた方が多い。 「跡部くん元気?って聞くまでも無さそうだけど」 「それが今、行方不明らしいで。」 「え!?マジで!?」 「跡部の親が内密に捜索中やって。……家出息子の」 一瞬心配しかけたが、どうやら事件性は無いらしい。 それにしてもあの俺様跡部くんが…家出!? この年になって…家出… 古い知り合いの人となりを思い浮かべ 千石は吹き出すのを我慢するような野次馬根性を隠すような、難解な顔つきで 「そ、それは…跡部くんが満足するまで見つけるの大変だろう、ね」 「全くや。まさか大学生になってようやく、」 「「反抗期とはなあ…」」 感想は同じだったらしく、見事にセリフがかぶった。 「ま、千石も見かけたら連絡してやー、面白そうやし」 この話題がきっかけで、 交換するつもりは無かった携帯番号を交換することになった。 千石は引越したばかりのアパートへ帰り、 懐かしい中高生時代に思いを馳せていた。 一人暮らしの学生には少し贅沢な広さのアパートは、なかなかに快適だ。 「でも、お隣さんが時たま騒がしいんだよな。とはいえ、こっちもまだ荷物バタバタしてる所だけどね。」 PR |
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