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日常的に四人のネタ混ざります
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四人で遊んで居た時の事です。

跡部が個人所有しているマンションの広いリビング。
伊武さんは堂々とソファに陣取り雑誌を読み始め、
千石さんは伊武くんのためのついでに4人分の飲み物を用意し
神尾はゲームに興じようとテレビをつけ、
跡部はNYダウの株価チェックのためPCを起動しました。

千石さんが跡部にドリンクを渡しながらモニタをチラ見して
「うわーそんな細かいグラフ見てよく何が何だか分かるねえ」
中学生らしい感想をもらすと
跡部は当然だとでもいうように鼻で笑います。
神尾がその様子を見ていて
「あとべは頭がいいからな!」
元気な声を出しましたが跡部の返事は意外にも

「……そんなコトねぇよ」

驚いたのは千石さんです。
跡部くんなら「当たり前だバーカ」
くらい言うのが常です。
「いったいどうしたんだい?謙虚な跡部くんなんて気持ち悪いよ」
ヒドイ言われ様にムッとした跡部ですが、すぐに溜息をつき
「…いいか千石。コイツの「頭いい」ってのはなァ…、」




つい先日の事です。
跡部と神尾、2人きりの時、小腹が空いたのでピザを注文しました。
ピザは神尾が迷ったので、Sサイズが2種類です。

6ピースに切り分け、半分づつ別の種類を食べる事にしました。
〈図1〉
つまり、神尾のトレイには、2種類のピザが、3ピースづつ。
さらに神尾はこれを、
半分食べて、半分を後で温め直して食べる気でいました。
全部で6ピースなので、半分残せば良いのですが……

「ううーどうしよう…」
「アーン?どうした神尾」
〈図2〉
「両方の味、同じだけ食って残してぇのに3つだからできねえ!」

「……」
跡部は神尾限定で発動する親切心で、
ピザカッターを握りました。
〈図3〉
1ピースを、それぞれ半分に切ってあげたのです
これで良いだろうと、神尾を見れば

「!!!!!」

雷に打たれでもしたかのように目を見開いて固まっているではありませんか。
一体どうしたのだろう、と跡部は訝しんで声をかけました。
「…おい?神尾?」

「あ、あとべっ!おまえ……ほんとうに頭いいんだな…!!!!





話しを聞いた千石さんは
ちょっぴりアンニュイな空気を纏う跡部の肩をポンと叩きました。


ソファから伊武さんの声が聞こえます
「ピザ食べたくなった。神尾、宅配のチラシどこ」
「わ〜い♪ピザ〜♪」

-----END






「跡部くん、四人で等分させたら神尾くんもっと尊敬するかも」
「うるせぇ」

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