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跡部たまの技名は氷りとかロンドとか、
初期の頃は失笑して見守っていましたが
今ではすっかり
「美技ありがとうございます!ハハーッ!」という気分です。
今、跡部たまと書くつもりが跡部ラマになった。そんなラマ嫌です。

一方、神尾たんは最初にリズムに乗るぜを読んだ時も
ソニックになった時も猛獣のオーラも
もう可愛くて仕方ありません、本当にキモカワイくて好き髪型ウザくて大好き登場時の人相悪くて大好きです。

この差の雰囲気を現わすとわたしの心の声的に
「コイツ、かっこいいつもりでやってるよ…」対跡部
「こいつゥ♪、かっこいいつもりでやってるよ〜!」対神尾
神尾ちゃんは本当に可愛い。



--------
かみおがはく


「跡部、宿題につきあえ!」
今日も元気良く跡部の部屋に上がり込んだ神尾が、
鉛筆をバラバラと取り出して言いました。
「宿題…ってそのスケッチブックは何だ?」
ソファで優雅にペーパーバックを読んでいた跡部は顔を上げて問います。
神尾は毛足の長いラグに直に座って、跡部を正面からじろじろ見ています。
「宿題がよぅ『友だちの顔スケッチ』なんだぜ。跡部がモデルな♪」
「小学生みてぇな宿題だな…」
「美術の時間遊んでたら終わらなくてよぅ。いいから、跡部、そのままそのまま!」
スケッチブックを構えて真剣な顔つきの神尾をじっと見る跡部。
無言でお互いじっと見つめあうと、しばらくして神尾はみるみる赤くなり
「こっち見るな!」
と言うので、跡部はフンと鼻を鳴らし、手にしている本に視線を戻しました。
跡部は学校でも私事でも、注目される事に慣れていましたが
神尾が気になって仕方ありません。
いっこうに鉛筆の音が聞こえないので眉間に皺が寄ります。
「おい、描かねーなら…」
「か、描くぜ!動くなって!」
神尾は慌てて鉛筆をザカザカぐりぐり動かし始めました。
跡部は小さく肩をすくめ呆れた素振りで
「『友だちの顔』っつーか…そもそも、俺様の顔は『恋人の顔』だろうが。アーン?」
「なっ…うるせぇよ!協力しろ!」
神尾は顔を真っ赤にしたまま鉛筆を走らせます。
可笑しそうに笑う跡部様でしたが、
神尾の手がでたらめにスケッチブックの四方八方に動いているのを見て
次第に不安に思い始めました————。




「へえ、それで宿題はできたのかい?」
「…………」
「もちろんだぜ♪」
「…跡部さんに…そっくりだったよ…かみお、上手だよね…」
「おう♪…でもよぅ、跡部は気に入らなかったみてぇ。」

「あたりまえだ。俺様の輪郭は円じゃないし耳は目尻から生えてねえ。髪は面で構成されてねーし睫毛を省くくせして毛穴を顕微鏡で見たように描き込みやがって、まして何度も言ってるが瞳と鼻の穴とチャームポイントは同じサイズじゃねーだろうが!!!!!」



「ちょっ…それコピーちょうだい!」

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